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ウインドフォイル教室 / 揚力に付いて

2020/08/03

夏になりました、
気温が上がり空気が膨らんだ分、風の流れから得られる揚力も力強さを感じなくなる季節です。
そこで、揚力を増やす3つの事柄を紹介します。

ひとつ目は、
翼の面積 ウインドフォイルでは、主翼のサイズとなります
風が弱くボードスピードが十分でない時に浮き上がる為には主翼の大きさが必要なのです
エイみたいな大きなの有りますよね・・。

ふたつ目は、
主翼の迎え角、つまり水の流れに対してどれだけの角度で主翼が傾いているか
水の流れにより尾翼が下がる方向に力が生れ、
下がる事により主翼の迎え角が増えて 浮き上がる力となります。

みっつ目は、
ボードスピード
単純です ボードスピードが増すと速度の2乗に比例して揚力が増します。
そんなに強くならなくても・・と思いますが、現実なのです

私たちとしては、
揚力が欲しい人と、欲しくない人がいます。
例えば、ウインドフォイルを始めたばかりの人は、
おっかなびっくりな状態で水から浮き上がる初めての体験をする訳で
浮き上がるだけでビックリする事でしょう、
そんな状態ではスピード出てほしくないので、出来るだけ ゆっくりとしたスピードで浮いてほしいものです
ですので、スピードが出ないと浮き上がれない機材では時間が掛かって仕方が無いので
スピードが出ていなくても安定して浮き上がる大きな翼面積のフォイルを使うと怖がる事無く確認できます。
翼面積を大きく出来ない場合は、
尾翼の角度を調整して 主翼の迎え角を増やす事により浮きあがりを良くします。

逆にウインドフォイルに慣れて来てセイルパワーを引き出してスピードを出せる様になった人は、
使う主翼面積の大きさに対してスピードが出るほどにより大きな力で浮き上がろうとします。
マストの長さの関係も有るので浮上がる力を押さえておかないと平行を保てず無駄なバランスを取る事となりますので大変です
翼面積を小さくして調整し更に尾翼の調整をして
迎え角が大きくなり過ぎない様にし 揚力を調整したりして走りに余裕を持たせたりします。
揚力が強すぎるとそれを押さえ込んで風上に向かって行く走りになり風下へ走れなくなったりもしますので、
やはり揚力の調整が必要です。
もっとも 小さな主翼・尾翼を使えばその分、抗力も小さくなりスピードが出やすくなりますが
スピードを保っていないと着水したりして更に平均スピードが落ちてしまう事になりますので、
揚力を出し続ける高い技術が必要となります。

あと一つ、
特別な情報を紹介しまいます
旅客機を操縦するパイロットの友達に教わった事ですが
飛行機が水平に飛行している状態は揚力と重力の関係が保たれている訳ですが
主翼を右左どちらかに傾けると機首が下がって行くそうです
揚力が小さくなる事で浮き上がりの力が少なくなり 重力とのバランスが取れなくなり下がっていくとの事です
旅客機ですので そうした場合テーブルのコーヒーがこぼれる事の無い様 操縦桿を引いて機首が下がらない様にすると、
旋回するかたちとなり遠心力が掛かりこぼれなくなるとのお話でした。

以上の情報で乗り方やセッティングを作っていく上でのヒントとなると思います
ウインドサーフィンのセッティングバランスも奥が深いですが
ウインドフォイルも更に深いのが分かりますね
安定したフォイリングを目指しイメージして見て下さい。

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